翻訳業界:新たな氷河期へ突入?
(2009-11-22についてイバイ・アメストイ著 - INDUSTRY)先日東京で行われた翻訳祭に参加しましたが、日本の翻訳会社の経営者の楽観的な姿勢に驚かされました。欧州では、翻訳市場の将来に関して誰に聞いても返答は常に悲観的で、誰もが10年以内に翻訳界は劇的に変わると感じています。
当然ながら、YakuYaku.Comでは将来を予言できる水晶級を持っていませんが、弊社に10カ国以上のスタッフがおり、彼らと話をするだけで国際翻訳市場の現状を知る事ができますが、殆どの意見はやはり落胆的です。問題点を簡単にまとめると:
1. 10年前に比べると、翻訳単価が半分に激減しています。
2. インターネット時代に比べたら、外国人人材の存在価値も激減して、お客様の翻訳者選考基準もだいぶ下がりました。当然ながら分野によって変わるでしょうが、相当専門性の高い翻訳でないかぎり“翻訳者は誰でも良い”と思うお客様が多いです。
3. トラドスを使用しない翻訳者には良いオファーが来ない。しかし、トラドスよりもっと日本語に適した翻訳ツールが沢山存在するのに(MemoQなど)お客様は頑固にトラドスに拘り続ける。品質が一番であれば、もっと日本語に適したツールを使うべきなのではないでしょうか。
4. 翻訳者として訓練を受けていない在宅翻訳者が増えました。競争自体は本来よい事でしょうが、果たして、日本の翻訳会社は毎日受け取る履歴書の持ち主のスキルを判断する能力があるでしょうか。インハウス翻訳者のいない翻訳会社に、三人の日露翻訳者の内の誰が一番良いのか選べるはずがない。
5. 簡単な翻訳なら、グーグル翻訳ツールは完璧に近い翻訳を提供してくれます(これは欧州言語の場合のみですが)
となると、地球の温暖化が進んでいる中、翻訳業界は新たな氷河期に突入しているようで、古い翻訳会社も恐竜のように絶滅するでしょうか・・・私はそんな終末論的な考え方はしていませんが、海外の翻訳関係者とやり取りをされている方は、上記のような意見を聞いた事がないでしょうか?
個人的な意見にしかすぎませんが、私は10年以内に翻訳業界は大きく変化しないと思います。但し、技術的な進化は20年以内に大きな変化をもたらすと思いますし、それについていけない翻訳会社や翻訳者は仕事をもらうのに苦労するであろうかと思います。それに、翻訳の世界が変化すると言う事は、人間や国々の間のコミュニケーションが豊かになると言う意味ですので、翻訳者として考えると、素晴らしい事ではないでしょうか?
自分が仕事を失ってしまう為、人間並みの品質で翻訳できるソフトが出来上がってほしくないと言う考え方は、今年の冬、沢山のインフルエンザの患者に来てもらいたいと思う院長と同じような考え方だと思います。
だとしたら、翻訳者として生き残るには、どうしたら良いでしょうか。
言語的なスキルを磨くのみではなく、あらゆる翻訳ツールを勉強し、試し、そしてできるだけ多くの専門分野を持つ事です。人間は誰でも使い慣れていないツールを使用するのに違和感を感じますが、変化に対応するのにこれは最低限しないと行けない努力です。
また、翻訳会社なら、変化を待つ事でなく、新しい商品開発やサービスの改善によって変化を起こすべきだと思います。これは唯一、新しい時代に対応するキーだと信じています。もちろん、YakuYaku.Comも、新しい商品の開発で、翻訳業会及び人間の間のコミュニケーションに貢献するために日々努力しております。
その1つの例として、“らくらく翻訳”(英語名:Impossible Translations)を開発しました。まだベータ版でしか紹介しておりませんが、翻訳者をお探しのお客様が、エージェントを通さずに簡単に案件をご希望の単価や条件で翻訳を依頼できる仕組みになっております。ほかに、いくつかのメリットがあります:
翻訳者にとって
1.受領報告をしなくてもいい。案件を選んだ瞬間、作業をスタートできます。
2.翻訳代金は確実に受け取れます。クライアントが発注前に翻訳代金をYakuYakuに保管しているので、品質に問題がなければ、支払いは確実に行われます。
3.支払いは納品の24時間以内です
クライアントにとって
1.翻訳者を選ばなくても良い。このシステムにアクセスできる翻訳者は、高いスキルを認められた翻訳者のみです。
2. 条件の交渉をしなくても良い。翻訳者は、クライアントの希望の条件に応じた上で案件を受領します。
3.納品は自動的に行われ、翻訳者とのやり取りはゼロに減ります。
4.納品物に問題があった場合、YakuYaku.Comは社内スタッフによって24以内にテキストをレビューします。
らくらく翻訳は、YakuYakuの開発中の一番大きい商品であり、この商品で日本の翻訳マーケットに大きく貢献したいと考えています。
どうにか、日本の翻訳者も、変化を恐れるより変化をもたらせて下さい!
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